主催 / 日本天文協議会 アイソン彗星キャンペーン実行委員会  協賛 / 一般社団法人 日本望遠鏡工業会  株式会社アストロアーツ

話題のコメット「アイソン彗星」 アイソン彗星について

アイソン彗星はベラルーシのヴィタリー・ネフスキーさんと、ロシアのアルチョム・ノヴィチョノクさんによって発見された新彗星。彼らの所属する国際科学光学ネットワークの略称からアイソン彗星(C/2012 S1 (ISON))と名づけられました。太陽のすぐ近くを通過することから、稀に見る大彗星になるのではないかと期待されています。 太陽に最接近する時、その距離は太陽の表面からおよそ120万km。日常の感覚ではとても遠い距離に思えますが、太陽の直径が140万kmということを考えれば、「かすめる」といってもいいくらいの近さです。

アイソン彗星の位置 彗星をみたことありますか?

彗星は長い尾をひくその姿から「ほうき星」とも呼ばれる天体。 主に氷で出来ていて、塵や砂が混じった「汚れた雪だるま」にたとえられます。それが太陽に近づき暖められるとガスや塵を吹き出し淡く輝いて見えるのです。最大の特徴である「尾」は二種類。1つはガスが作る「イオンの尾」。この尾は太陽風に流されて太陽とは反対の方向に青く細長く伸びます。もう1つは塵が作る「ダストの尾」。こちらも太陽とは反対の方向に伸びますが放出された塵の大きさによって広がり方が変化し、イオンの尾とは異なる様子になります。

彗星の構造イメージ 広い宇宙でたった一度の出会い

アイソン彗星の故郷は「オールトの雲」と呼ばれる太陽系の外側にある氷の微惑星の集まりだと考えられています。その中の一つが何らかの原因で軌道を変え太陽系の内側へ向かい、やがて太陽に近づいて尾をひく彗星へと姿を変えるのです。アイソン彗星は二度と戻ってこない放物線状の軌道を描いているため、見ることができるのは今回が最初で最後。広い宇宙でたった一度の出会い、しっかりと観察しておきましょう。

アイソン彗星の軌道イメージ